Lowen & Navarro

buppy2009-01-05

Lowen & Navarro with Phil Parlapiano 『Learning To Fall』

年末年始のゴタゴタしてた頃に届いた音源をボチボチと聴いています。
Lowen & NavarroはLAで1980年代に結成されたソングライターチーム。90年代に入ってから、職業ソングライターとしての活動意外に、ミュージシャンとしての活動を表面化させていったというのが、このデュオに対するイメージなのです。正直なところ、Lowen & Navarroのアルバムって、何枚か持っていたはずなんですが、あまり記憶に残っていなかったのですが。Jim Scott(Whiskeytownの『Strangers Almanac』や、Neal Casalの初期作品、Kathleen Edwardsの3rdあたりが好きな人には馴染みでしょう)との共同プロデュースで製作された最新作は、こんなに良いグループだったかというぐらいに、西海岸的な旨味がギュッと濃縮された一枚で、人間の耳のいい加減さを思い知りますね。
全編でドラムを担当するのがDon Heffingtonというだけで興奮できるのですが、ベースも大半のトラックを担当するのがTaras Prodaniukと来ました(2曲ほど、Bonnie RaittのところのJames "Hutch" Hutchinsonも弾いているようですが)。リズム隊の存在だけで、夢見心地です。ギターにGreg LeiszとDoug Pettiboneの両名。鍵盤ではPhil Parlapianoが加わっている訳ですから、現在LAで考え得る最高のミュージシャン達が、本作のバックに結集している訳です。残るは曲の勝負となるところですが、。
タイトルトラック「Learning To Fall」はParlapianoの郷愁を誘うアコーディオンの音色と、クリアで力強い歌声のLowenと、やや枯れた歌声のNavarroが繰り出すコーラスワークの交錯の美しさに引き込まれる。ピアノを軸に置き、ゴスペル風のバックコーラスが聴ける、Lowen & NavarroとParlapiano三者による唯一の共作曲M10「I Still Believe」での余韻を噛み締めつつ、タイトルトラックのRepriseで幕を引く展開が、また何とも。
しかし、どうでも良い話ですけど、Dan NavarroはDave Navarro(Jane's Addictionの人というか、1枚だけRed Hot Chili Peppersに加入してたアノ人ですよね)と親戚らしい…いや、本当にどうでもいいんですけどね(笑)。