Graham Lindsey

buppy2008-12-28

Graham Lindsey 『We Are All Alone In This Together』

嫁と2匹の犬を引き連れて、ニューオリンズネブラスカウィスコンシンと渡り歩き、現在はモンタナ州へ拠を構えるSSW、Graham Lindseyの3rdアルバム。何が彼をその生き方へと傾倒させていったのかは不明ですが、彼の生き様と音楽の異常な同調率というか、ウィスコンシン〜モンタナと聴いて抱いてしまう貧しい自分の発想かもしれませんが、カナダ国境寄りのソングライター特有の、あの指先が痺れるような音には、とことん弱いんです(Jeffrey Foucaultあたりと共通した匂いというか)。正直なところ、ジャケットのセンスは甚だ最低なのですが(本人のところから直接購入した時に付いてくるEPのジャケットも醜悪:笑)。
プロデュースは引き続き、彼にほれ込んでしまったらしいLAの裏方Steve Deutschが担当(レーベルのSpacebarも彼の運営する自主レーベルのようですし)。Greg Leiszも2曲でドブロとペダルスティールで参加。収録曲全体を通して、音の構成要素を増やさずに、彼の弾語りに焦点を絞った構成には引き込まれてしまいました。世間的にはディランライクな歌声が、やや引っ掛かりを持つのかとも思いますが、心配しなくともディランを聴く人はこんな人を聴きませんか(笑)。