She & Him

buppy2008-12-27

She & Him 『Volume One』

ウチのブログで本作がベストに来るのって、結構不思議なんでしょうか。ズーイー・デシャネルというと、『銀河ヒッチハイクガイド』は好きでした…というか『あの頃ペニー・レインと』の姉ちゃん役って言うのは最近まで気付いてなかった、女優の顔識別音痴な私ですから(笑)。
リリース以前は、M.Wardが何やら新しいプロジェクトを立ち上げたらしい程度の認識だったのですが、金につられてM.Wardが女優の余芸に付き合うような事になる訳はないだろうという思いがあったのも事実でした。そういう、少しばかりの期待が、良い意味で大きく裏切られたのが、彼女と彼の音楽だったのです。
今年同じようにリリースされた、女優スカーレット・ヨハンセンのアルバムが見事に1回聴いただけで、CD棚の肥やしになっているのに対して、コンパクトに纏められたポップソング集の魅力全開の本作は、ひと夏をShe & Himの音楽だけで乗り切れると言いたいですもの。音楽オタクにありがちな自己満足の世界に没していないのは、Zooeyのセンスもさることながら、M.Wardの的確なサポートも忘れちゃいかんですね。