くすんだ街

buppy2007-02-13

Roy Davis 『Grey Town』

アメリカの東端メイン州出身のSSW、Roy Davisのデビュー作。参加メンバーを調べてみても見当が付かない辺りからして、参加ミュージシャンの大半は、メインのポートランド界隈のローカルミュージシャン仲間かな。唯一、共同プロデューサー・裏方作業一切合財・ラップスティール等を担当しているTom Eatonのみ分かるが、Ed Jurdiの2ndやMark Erelliの新作において裏方としてクレジットされているから、私が知っているというだけなんだよな(笑)。
本人が少なからずWhiskeytownの影響下にあるのを認めているようで、確かにそういった香りは感じるものの、もっと素朴でピュアな空気感が満ちている印象。ピアノとハーモニカを印象的に配したオープニングトラックからして、素材としての素晴らしさ。くすんだ田舎町の何処にでもある一瞬を、閉塞感ややるせなさと共に、Davisの喉の奥から搾り出すような悲し気なヴォーカルが綴る。しかし、彼の21歳という年齢に驚く…21歳の頃なんて、何も考えてなかったぞ、私(笑)。

http://myspace.com/roydavismusic