親愛なるジョン・ディー・グレアム

buppy2007-02-10

Various Artists 『Big Sweet Life : The Songs Of Jon Dee Graham』

オースティン界隈のミュージシャンの見本市の様相を呈する、Jon Dee Grahamの息子Willie君のCD+DVDの2枚組ベネフィット盤。CDのオープニングを飾るのは、現在来日中のMatt The Electricianによる「$100 Bill」(彼の4枚目でも演奏されている)。「Most specially Mr. Jon Dee Graham」という彼の言葉に、彼の全ての思いのみならず、参加者全員の気持ちが集約されているのではないでしょうか。Bob Schneiderのエレキ弾語り「Laredo」、アカペラで、声だけで持っていくRay Wylie Hubbardの「Freeway Jesus」、Alejandro Escovedo・Charlie Sexton・Jon Dee Grahamのトリプルギターが投入されるラスト3トラック(ラストではAndrew Duplantis・John ChipmanのFighting Cocksのリズム隊が加わり、正に曲名通りのR&Rです。)等、コレクターズアイテム等と甘く見ていると、火傷をするような要素が詰まっている。
ブックレット内にはTroy Campbellの姿も確認出来るが、彼のトラックは収録されていない。ステージの出来があまりにも酷かったので、収録を控えるように嘆願したという裏話があるとか(笑)。
DVDも、動画で初お目見えのミュージシャンが多数。Tosca String Quartetを従えて、トレードマークのアコースティックギターを爪弾くScrappy Jud Newcombの「World So Full」。Patty Griffinのアコースティックギター一本で聴かせる「Faithless」など、普段は動画で拝む機会など無いようなミュージシャン連中の動く姿が収められている。それにしても、Stephen Brutonってピンクや紫の上着が、やけに似合うな(笑)。