電気屋時代

buppy2006-12-05

Matt The Electrician 『Home』

Matt The Electricianの2nd。軽妙酒脱で、ちょっと変なポップ感覚はBruce Hughesにも通じるところがあり、自作でのBruceとの邂逅も妙に納得。おそらくセルフプロデュースだけれど、自分を上手く制御出来ていないし(笑)、トータルで見れば作りも粗いけど(ラスト2曲は、殆どデモに近いと思う)、今ある自分の持ち札を全て曝け出すバカ正直さが滲み出た作品。バックジャケットのジェフ&マリア・マルダーのパロディ(だと思う)も含めて、作品全体を支配する適度に弛緩した空気が心地良い。
個人的に、ToscaのAmes AsbellのヴィオラをフィーチャーしたM3「Cotati」(カリフォルニアの街の名前らしい)は、その等身大で飾らないメロディがジンワリと沁みる佳曲。生で聴かせて下さい(笑)