メラニーは行く

buppy2006-08-26

Melanie Hersch 『Waiting For The Moment

カリフォルニアのSSW、Melanie Herschの2003年リリースのデビュー作。聴こうと思って引っ張り出すまで、プロデューサーがTom Freundという事に気づきませんでした。その辺りの人脈なのでしょうか、アルバムの冒頭を飾る極ではGreg Leiszが参加。ベースはFreund(ハモンドやハープも演奏している)、ドラムにはMichael Jerome(Richard Thompsonの近作や、2005年リリースのJohn Caleの作品で叩いている人のようです)。
クリアなHerschのヴォーカルは、安定した演奏陣に支えられて自在に駆けて、時に憂いを帯び、時に奔放に、万華鏡のように多様な表情を見せてくれるのですが、特にシンプルな編成でのスロウな楽曲で覗かせる彼女のヴォーカルが良い。アルバムの最後に、ミュージカル・アニーの有名曲「Tomorrow」をカヴァーしているんですけど、これがHerschのアコースティックギターとSteve McCormickのスライドのみをバックに演奏されていて、ジンワリ沁みてくるんです。