When the Money's All GoneWhen the Money's All Gone
Jason Eady

Smith 2009-09-08
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テキサスのSSW、Jason Eadyの3作目になるスタジオ作。
バックは、前作までのバックバンドThe Wayward Apostlesではなく、プロデューサーであるKevin Welchの元、集ったテキサス州オースティンの腕利きセッションマン達が担当している(バンド自体は解散という訳ではないみたいで、リードギタリストScott Davisは共作者や客演として参加している)。メンバーは、Glenn Fukunaga・Rick Richardsという鉄壁のリズム隊に加え、ギターにReckless KellyのDavid Abeyta、鍵盤にJoel Guzmanが基本編成となっている。客演としてハープでRay Bonneville、バンジョーでDustin Welch(Kevinの息子ね)の名前も。更にM3「Evangeline」では、バックヴォーカルでThe Band Of Heathensのメンバーが総動員されている。更にメンバーの内、Gordy Quistは同曲でエレクトリックギターを、Colin BrooksはM9「Promises In Pieces」(Eadyと、彼のバンドメイトScott Davis、そしてGordy Quistの共作曲)でラップスティールでの演奏も披露している。
参加メンバーからして、正に彼にとっての勝負作とも言う作品です。バックの連中に臆する事なく挑んだEadyは、演奏陣の技量が為せるルイジアナ周辺の南部のドロッとした空気感を纏った音に、彼の持ち味を溶け込ませる事に成功している。
Guzmanの蛇腹の音色と共に、Heathensのメンバーのバックヴォーカルが気分を高揚させるM3「Evangeline」は無論素晴らしい訳ですが(Ed Jurdiの振り切った感じのコーラスがまた:笑)、Guzmanの蛇腹の音色という点では、Adam Carroll作のM7「Cane River Blues」辺りも聴きどころでしょうか(Adam Carrollの曲を取り上げる辺りがニクイですね)。