Lost Highwayにもう一人のRyan
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発売日に到着しなければ予約の意味が…
テキサスはオースティン(元々はダラスだったか)のSSW、Ryan Binghamのメジャーデビュー作(通算2作目)。プロデュースは、前作から引き続いてMarc Fordが担当。アコースティック・エレクトリックからラップスティールにハモンドB-3と力の限りのサポートを見せるMarc Fordには、損得勘定を抜きにしたBinghamの音楽への愛情を感じる。それは素材の旨味を増す方向性のプロデュースにも現れ、メジャーなフィールドに足を踏み入れて浮き足立つ訳でもなく、Binghamが地に足をつけたまま、自分の音楽を貫く事を、最高の形でサポートしている。
Toni Priceの最新作。プロデュースはDerek O'BrienとToniの共同名義。バック陣はBarry Smith・Larry Fulcherのリズムセクションに、Derek O'Brien・David Grissom等がギター、Anthony Ferrellが鍵盤といった編成(2曲ほどリズム隊がGeorge Rains・Scott Nelsonの2名)。アルバムタイトルはオープニングを飾るJesse Winchesterの曲から取られている。例によって例の如く、Gwil Owenの曲も4曲ほど取り上げているが、今回は内3曲はRichard Ferreiraとの共作曲。選曲やホーンセクションの導入に加え、前述のRichard Ferreiraの起用などから、深南部音楽への敬意と愛情をストレートに表現した作品という位置付けになるのでしょうか。その路線が、酒と葉っぱの臭いのする歌声のToni Priceにピタリと嵌り込む。