Long Gone Lonesome Blues

buppy2007-05-31

Greg Trooper 『In The Woods Again』

2005年4月11日オランダでのソロアコースティック弾語りライヴ。『Make It Through This World』発売前日だからか、かなり気合の入ったセットで、全31曲。スタジオ盤で聴けるヴォーカルより、やや枯れて塩辛い感じで、歌唱法もそこはかとなくDan Pennっぽさが漂ってます(笑)。私自身を含め、どうしても、Dan Penn効果云々が先行して語られる傾向にある人ですが、彼の声や曲という堅固な基礎に、御大のプロデュース手腕が乗っかっているからこそと、至極当たり前の事ながら、改めて実感。アコースティックギター1本(3曲だけハープも演奏しているが)で、31曲を聴き手に退屈さを感じさせずに展開していくのは流石。
Warren Zevonの「Carmelita」でスタートする2ndセットからがTrooperの本領発揮。Nick Loweのトリビュート盤でも披露していた「What's Shaking On The Hill」〜Hank Williamsの「Long Gone Lonesome Blues」(そう言えばGurf Morlixも来日公演で披露していた)〜「Love Me Do」(歌い始めた瞬間、会場からは失笑と言うか苦笑が漏れる:笑)と続くカヴァー3連発。「Love Me Do」での、観客を巻き込んで無理クリ歌わせるTrooperの強引なパフォーマンスは、50過ぎのSSWのキャリア勝ちか(笑)。