いろいろ聴こう

Easin' Back to TennesseeEasin' Back to Tennessee
Colin Linden

Crosscut 2006-05-29
売り上げランキング : 182639

Cassandra Wilsonの『Thuderbird』でのギタリストとしての貢献が記憶に新しいカナダのブルーズマン、Colin Lindenの新作。前作『Southern Jumbo』から1年という短期のスパンでのリリース、音はメンフィスホーンズ投入から一転、Larry Taylor・Stephen Hodgesのみをバックに従えたシンプルな編成に。目を引くのは、T-Bone Burnettの『True False Identity』収録の「There Would Hell To Pay」を取り上げているところでしょうか(曲を知った経緯は、Cassandra Wilsonとのレコーディング時ではないかと推察される)。野太いヴォーカルとギターのみのシンプルな編成で聴かせるLindenのヴァージョンの方が、個人的には好み。
しかし、カナダリリースの作品って高いですね…Lindenの所属するFactorって、確かユニバーサル系列のレーベルだった気がするんで(ワーナーだったかな?)、US盤をリリースしてくれると有難いんですけどね。そうすれば、Matt MaysやLuke Doucettの作品も、もう少し気軽に買えるようになるのに。

A Man Under the InfluenceA Man Under the Influence
Alejandro Escovedo

Bloodshot 2001-04-24
売り上げランキング : 112859

何となく次に取り出したのが、Alejandro Escovedoの2001年作。Chris Stameyのプロデュースで、Ryan Adams・Catlin Cary参加なども相俟って、結構いろいろと話題になっていた記憶があるような無いような。ブックレットのクレジットを見て今頃気付いたんですけど、Tonya Lamm・Catlin Cary・Lynn BlakeyのTres Chicas名義でのクレジットがあって、ここが出発点だったのかと、新発見(笑)。かなりポップなM3「Rhapsody」や、Ryan Adamsのバックコーラスも印象的なM6「Don't Need You」など、楽曲が粒揃いで、この人に入るなら本作がベストかもしれない。
しかし、2枚組ライヴ盤『Room Of Songs』や本作で見せた音楽性を期待すると、最新作は少し肩透かしを喰らった気分になるなぁ、確かに。