2005 BEST BUY

まだ選びたい

思いつくままに選んだ10枚ですが、まだまだ選びたい作品はありまして(購入量考えたら20枚ぐらい選んでも罰は当たらんだろうと:笑)。悔いが残らんように一通り書き出しておきましょう。Jud Newcomb 『Byzantine』 The Jayhawks 『Live From Women's Club V…

表舞台に舞い戻り

Charlie Sexton 『Cruel & Gentle Things』随分長い裏方稼業から、ついにレーベルと契約し新作をリリースした。セクステットの音源を聴いたのは最近なので、あまり偉そうな事は言えませんが、これは良い。確かにルーツ音楽ではあるけれど、ちょっとモダンな…

古ぼけた照明の下で

Eliza Gilkyson 『Paradise Hotel』前作からのインターバルの短さに、多少の不安を感じましたが…いや、本当に愚かな私を許して下さいと。活動歴の長い人ですが、間違いなく、ここ数年が創作の絶頂期にあるのは誰の目からも明らか。感触としては、バディ・ミ…

父還る

Ryan Adams & The Cardinals 『Jacksonville City Nights』年内3枚リリースの公約を無事達成した、ライアン・アダムス。3枚とも、『Rock N Roll』で植え付けられた不安を拭い去るには充分な作品でした。フジロックでの初来日でやらかした直後にリリースされ…

フィルモアの軌跡

Lucinda Williams 『Live @ The Fillmore』レーベルとのゴタゴタで、発売延期というかお蔵入りしかけたルシンダ・ウィリアムスの2003年に行われたフィルモアライヴ(3夜あったのかな、確か)から良いとこ取りの2枚組(と言っても「Drunken Angel」は見事に外…

この道を行けば…

John Prine 『Fair & Square』特に奇を衒ったギミックがある訳でもないけれど、だからこそグッと惹きつける磁場が存在する。人によっては、少々カントリーくさいなんて感じてしまうのかもしれませんが、私にはストライクです。 マインディー・スミス、ジェイ…

アパッチインディアンの英雄に捧ぐ

Shannon McNally 『Geronimo』今年リリースの女性SSWのスタジオ作ではピカイチ。昨年、インディーズからリリースされたカヴァーアルバムで、膨らんだ期待に見事に応えてくれた作品。前作で発揮したカヴァー曲のセンスは本作でも健在。ボビー・チャールズの「…

いなたいアメリカンロック

Firecracker 『So Long Someday.』ウォールフラワーズやフーティー&ザ・ブロウフィッシュの新作が今年はリリースされたけれど、その辺りの作品以上に鮮烈な印象を残したファイヤークラッカーのデビューアルバムには一歩及ばず。瑞々しさを以って、迷いなく…

鐘は鳴る、されど…

Vic Chesnutt 『Ghett Bells』唯一無二の世界を作り出すSSW。闇を紡ぎながら、ほんの少し差し込む光明…何だか上手い具合に言葉を当てはめれませんが、とにかく凄いんですよ。ビル・フリゼールやヴァン・ダイク・パークスといった、彼の既発作品中で最も強力…

苦み走った男の呟き

Ray Wylie Hubbard 『Delirium Tremolos』今年冒頭にリリースされ、その時点で年間ベスト入り確定した1枚。ガーフ・モーリックスのプロデュースキャリア中でも、完成度の高さは屈指でしょう。オリジナルとカヴァー、そのどちらもが素晴らしく、ドスの効いた…

テキサス・クローバー

The Resentments 『Switheroo』 テキサスはオースティンのスーパーグループ、リゼントメンツのスタジオ2作目。ジョン・ディー・グレアム、スティーヴン・ブルトン、ジャド・ニューカム、ブルース・ヒューズという、聞く人が聞けば「オォ」と声を上げるような…