Americana Murder Ballads

Seven CursesSeven Curses
Jeffrey Foucault & Mark Erelli

Continental Song City 2010-04-12
売り上げランキング : 201718

Jeffrey Foucaultから、作品が届けられました。正確には、Foucaultだけの作品ではなく、Mark Erelliとのデュオ作品という事になるのですが。
この2人の組み合わせは、Signature Soundsの男性SSW2枚看板の共演という事で、見る人が見れば、非常に興奮を隠せない組み合わせなのです(2枚看板というのは、個人的に勝手に思っているだけなのですが:笑)。
フォークシンガーとして高い資質を持った2人ですが、椅子に腰掛け、膝を突き合わせ、ギターを鳴らすという環境で録音された本作は、その資質を最良の形で発揮した物ではないでしょうか。
収録曲はErelli作の「Wyoming Wind」を除いて、カヴァー曲で構成されています。収録曲をマーダー・バラッドに限定した、ズシッと一本芯の通った硬派な印象を受けます。
TraditionalからSteve Earle・Springsteenに至るまで新旧問わず選曲された罪人の物語は、彼らのような誰かが歌い継ぎ、そして未だ見ぬ誰かに歌い継がれていくのでしょう。
個人的には、Kevin Farrellの「Sonoras Death Row」、Neil Youngの「Powderfinger」あたりは、Foucaultのビターで曇った歌声もあって、涙腺にググッと来ます。
A Killer Selection Of Americana Murder Balladsの謳い文句に偽りなしの逸品ですよ、こいつは。
さて、Mark Erelliは既にソロでの新作をリリースしていますが、Jeffrey Foucaultも、今年は全曲Lisa Olstein(David Goodrichの奥さんで詩人なんだとか)の詩に曲をつけたアルバム『Cold Satellite』リリースするらしいです。こちらも楽しみなところ。