R.I.P... Vic Chesnutt

buppy2010-01-04

年明けになってから知ったのですが、昨年の12月25日のクリスマスに、Vic Chesnuttが亡くなったそうです。1964年生まれ、享年45歳。自殺を図った末に、危篤状態に陥り亡くなったそうです。あまりにも早い死です。
若くして自動車事故に遭い、半身不随となり、残りの人生を全て車椅子で生活を送っていた彼が、心に如何様な闇を抱えていたのかは、私には計り知れませんが、兎にも角にもご冥福をお祈りします。
とにかく、彼の遺作となった『Skitter On Take-Off』を、今日は流しています。新曲9曲を、Chesnutt本人の演奏に、Jonathan Richmanのギター、Tommy Larkinsのドラムのみでリリースした作品で、オーバーダブも一切施さずに、剥き出しの演奏。口悪く言ってしまうと、デモテープみたいなものかもしれません。しかし、息遣いすら伝わってくる録音だからこそ、そんな剥き身の演奏だからこそ伝わる物があるんですよ。今夜は、それがやけに胸に来ます。
生きる事の柵から解放されても、彼は幸せを得たのでしょうか。本人でなければ、それを測る事は出来ませんし、詮無い話かもしれませんけど、何だか切ないというか遣る瀬無い気持ちになりますね。