It's Not As Bad As It LooksIt's Not As Bad As It Looks

Freedom (City Hall) 2010-01-19
売り上げランキング : 219021
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Jon Dee Grahamの2006年『Full』以来、3年ぶりになるスタジオ盤。
リリースまでの数年の間には、自動車事故による脾臓摘出、わすが一ケ月での現場復帰などなど、相変わらずのお騒がせ男っぷりを発揮していた彼ですが、まあ、そんな駄目で型破りで、でも心底憎めないみたいな、彼のキャラクターが魅力なんですよね。一度でも彼の音楽に魅せられたなら、そこから足抜けするのは困難を極めるのです。
名義は、Jon Dee単独ではなく、彼のバンドThe Fighting Cocksとの連名。残念ながら、John ChipmanはThe Band Of Heathensでの活動の多忙さ等、諸々の理由からバンドからは抜けているようです。Jon Deeの片腕Mike Hardwick、Andrew Duplantisといつもの2人は健在。新たにFastballのドラマーJoey Shuffield(ドキュメンタリーのサントラ『Swept Away』収録のWillie Graham Playersの一員として参加しており、既に共演済みだったりします)を加えた新生The Fighting Cocksという編成です(1曲のみSilosのDaren Hessが、Jon Deeとの共作曲でドラムを担当している)。
収録曲はコンパクトに纏められた楽曲が多く、4分を超える曲は僅かに2曲。収録時間も40分未満と程よい尺です。キャッチーで豪快で、ふっと覗かせるメランコリックな表情、相変わらずのJon Dee節ですよ。特に、Side Oneと銘打たれたM6までの流れには、誰が文句をつけられましょうか。
強面で一見すると不味そう?でも見た目ほど悪くないんですよ。