buppy2008-12-11

Eric Brace & Peter Cooper 『You Don't Have To Like Them Both』
Erik Brandt 『Sometimes』
Graham Lindsey 『We Are All Alone In This Together』
Graham Lindsey 『The Mine EP』
Jen & Abby 『Cannot Rearrange』
Charlene Kaye 『Things I Will Need In The Past』
Kesang Marstrand 『Bodega Rose』
Jerry Leger 『You, Me & The Horse』
Freedy Johnston 『My Favorite Of Time』

Last Train HomeのフロントマンEric Braceと、イースナッシュヴィルのSSW兼ベース奏者Peter Cooperのデュオ作品。ベースにDave Roe、ペダルスティールにLloyd Greenというナッシュヴィルの腕利きセッションマンを起用しつつ、ドラムにはPaul Griffith、鍵盤にJen Gundermanを迎える等、バックには新旧ミュージシャンが入り混じる。その傾向はゲスト起用にも見られる。Richard BennettやTim O'Brienと共に、Tim Carrollのような人物が起用されているのは、一番分かり易い例ですね(笑)。もちろん、BraceやCooperの広い人脈、裏ナッシュヴィルにおけるミュージシャン同士のネットワークがあっての事なのでしょうか。収録曲はカヴァー曲中心で、David Olneyの「Omar's Blues #2」や、Kevin GordonとColin Lindenの共作曲「Down To The Well」、Jim Lauderdaleの「I Know Better Now」、Kris Kristoffersonの「Just The Other Side Of Nowhere」、Todd Sniderの「Yesterdays And Used To Be's」などが取り上げられている。そういったミュージシャン達の作品も素晴らしいのだが、トラッドの「Her Bright Smile Haunts Me Still」には更にグッと来てしまう。アコーディオンマンドリン・ペダルスティール(Lloyd Greenのスティールがまた泣けるんだな)の絡みの美しさは、聴いてもらうしかないだろうと。オリジナルには、BraceとCooperにJim Lauderdaleを加えた三者による共作曲や、CooperとTodd Sniderの共作曲も含まれており、この周辺が好きな人は是非。