Lucy Wainwright Roche

buppy2008-05-30

Lucy Wainwright Roche 『8 Songs』
Lucy Wainwright Roche 『8 More』

Loudon Wainwright IIIとSuzzy Rocheの娘、Lucy Wainwright RocheのデビューEPと、それに続きリリースされた2枚目のEP。生まれた頃から親のツアーので、土地から土地へと渡り歩く生活が彼女の現在を形成したのは確かだろう。しかし、そこに血統などと無粋な表現は無用でしょう(RufusやMarthaと異母兄弟だってのも、この際置いておこう)。2枚のEPは、1枚のアルバムとも取れる。『8 More』のオープニング曲のトラックナンバーが9から始まっているのも、一層その思いを強くする(弾語りで展開される『8 Songs』に対し、Steuart Smithのサポートが入り最小限の肉付けが施された『8 More』という対比も良い具合なのです)。
収録曲はオリジナルに加え、トラディショナルや、Richard Shindellの「Next Best Western」、Crash Test Dammiesの「Superman」、Fleetwood Macの「Everywhere」といった年代を問わず取り上げるカヴァーで構成。極めつけは、ラストトラックのMartha Plimpton(Keith Carradine(どうも、この人の名前を聞くとロバート・アルトマンのナッシュヴィルと連想してしまう:笑)の娘さんで、女優。自分の世代的にはグーニーズがどうしても最初に頭に浮かんでしまうよ:笑)とのデュエットで歌われるSpringsteenの「Hungry Heart」と来ましたよ。