Malcolm Holcombe

buppy2008-02-03

Malcolm Holcombe 『Gamblin' House』

ノースキャロライナを中心に活動するSSW、Malcolm Holcombeの最新作。レーベルは、同地の新興レーベルEcho Mountain Records(同じくノースキャロライナをベースに活動する、Band Of Horsesのサポートメンバー(正式メンバーになったのかは知らない)Tyler Ramseyの新作も、このレーベルからリリースされていました)。プロデューサーにトワングトラストの片割れRay Kennedyを起用し、録音はレーベル所有のノースキャロライナのスタジオで行われている(オーバーダブ・ミックス関係はナッシュヴィル)。バックは、ドラム・パーカッションに御大Kenny Malone、ドブロ・マンドリンフィドル等の各種弦楽器をEd Snodderly、ベースにDavid Roe Rorick、ハープにJelly Roll Johnsonといった編成。
今にも痰が絡みそうな、挽き潰されたMalcolm Holcombeの歌声を乗せて、アコースティックギターで爪弾かれるHolcombeの音楽は、売れる売れないの観点から言えば、間違いなく売れないでしょう。しかし、派手さの無いコンパクトに纏められた楽曲の中、ロンサムフィール全開のバラッド「You Don't Come See Me Anymore」を歌う50過ぎのオッさんという画が、何とも涙腺を刺激してくるのです。