Caleb Klauder

buppy2007-11-17

Caleb Klauder 『DANGEROUS MEs & POISONOUS YOUs』

風邪をひいたのだかひいてないのだか、暖を取る為に、軽くアルコールを引っかけてなんて事をしていたら、余計に体調が悪くなった気がします。今日もちょっと酔ってます(笑)
元Calobo、現在はFoghorn Stringbandのマンドリン奏者Caleb Klauderの2007年リリースの2nd。前作ではLuther Russellがプロデュースを担当していたが、本作はKlauderのセルフプロデュース。バックは前作から引き続き参加のマルチ弦奏者Paul Brainardに加え、Foghorn Stringbandからフィドル奏者Stephen Lindが参加しているのを筆頭に、Betse Ellis・Ned Folkerth・Jesse Emersonらオレゴンの地元ミュージシャン連中が固める。
本作に収録された曲は、オリジナル曲を中心に、Dolly Parton・Kitty Wells・Ray Priceらのヒット曲や、「It's All Your Fault」といったトラディショナルナンバーも含まれる。それは、彼が生まれ育った東海岸のオルカス島での少年時代の音楽原体験や、バンド活動の中でアメリカ各地を転々とし続ける中で触れた音楽といった音楽的バックグラウンドを下敷きにしながら、自らが触れた生活の中にある音楽の姿を切り取ろうと、ストレートな愛情を以って作品を作り上げたからではないでしょうか。ラジオから流れるヒット曲、週末の酒場でジュークボックスから流れる曲、あるいは親父やお袋連中が何気なく演奏する歌、体の芯に染み付いた音楽と真っ向からの向き合う事で生まれたタイムレスな魅力が充満した空気は、アルコールよりよほど冷えた体には効く。