GourdsじゃないよGougers

buppy2007-11-04

The Gougers 『A Long Day For The Weathervane』

昨日の夜中は色々とあって、オースティン物を聴くモードに頭のスイッチが。Gordy Quistの1st辺りを昼から垂れ流したりしてたんだけど(このアルバムを貶す人間とは音楽の話は出来んってぐらい好きなんで、このアルバムを酷評する時はスペイン語かフランス語ででも書いて下さい:笑)、ちょっと気分を変えて新しく発掘してきた(笑)オースティンのバンドThe Gougersでも。EP等を含めると、おそらくこれで通算4枚目(スタジオ2作目ぐらいだったか)。Shane WalkerとJamie Wilsonの男女のSSWチームを中心に、ベースのCody FooteとドラムのJohn Ross Silviaが加わり現在のバンド形態へと落ち着いたようです。
本作では、Keith Gattisをプロデューサーに迎えて録音。Gattisの人脈からか、とにかくバックミュージシャンが凄まじい。Ken Coomer(ドラム)・Taras Prodaniuk(ベース)・Brad Rice(エレクトリックギター)・Rami Jaffe(鍵盤)・Bukka Allen(アコーディオン)・Mitch Marine(パーカッション)に加え、プロデューサーのGattisがギターに加えマンドリン・ドブロ・鍵盤までやる訳だから、LA・ナッシュヴィル・オースティンといった南西部を代表するローカルシーンのオールスターの様相を呈する。
収録曲はWalkerとWilsonが交互に1曲ずつヴォーカルを取っていく。曲はWalkerが書き、Wilsonのリード曲は共作という形で、イメージとしてはWilsonのリード曲の方が曲調のレンジが広いか。個人的なベストトラックは、酒場で女を待ちぼうけする男の情景と心情を綴ったM6「Riding In A Lincoln Continental With Sylvia Plath」。その曲調と相俟って、何とも言えないシンパシーを感じてしまう…「I'm alone, a drunk, and a fool」と思いながら、来ない女の事を考えてるなんてね(笑)。