Washing Day

buppy2007-08-29

Adam Levy 『Washing Day』

Norah JonesのバンドHandsome Bandのギタリストとして、今や売れっ子のAdam Levyの最新作。通算4作目らしいが、1・2枚目はインストのジャズという話だったので、さして気にもとめていなかった。しかし、ライヴ録音の前作から歌モノへと作品の方向性がシフトしたという話を耳にして気になっていた訳でして。
オーディオにかけた時、この人の声に、どこかで聴いたような既視感に囚われる。鼻から抜けるような、やや擦れた声…そう、Gurf Morlixのソレを、Adam Levyの喉は髣髴とさせるんです(私だけかもしれないな)。ベースにAndy Hess(最近はGov't Muleにも参加してたか)、Tony Masonをドラムとシンプルなトリオ編成に、プロデューサーのMarvin Etzioniが曲によって鍵盤・パーカッションを放り込む(Counting Crowsの2ndで「Miller's Angel」だけをプロデュースしてたはず)。
『Feels Like Home』収録の「In The Morning」の本人Ver.も収録、うねるリズムにエフェクトがかかったヴォーカルと、既出のNorah Jonesのものとは趣を変え、遊んでいる印象。Chris Difford(バックヴォーカルでも参加)・Geoff Martynとの共作曲M10「The Party Is Over」の感傷的なムードで幕引きかと思えば、ギターポップライクな3分に満たない小品「Never Been Alone Like This」へと流れ、フェードアウトで消えていく。この終盤の流れが、何とも言葉にし難いぐらいに、心を鷲掴みにする。

http://www.myspace.com/adamlevysings