The Amity Front

buppy2007-08-20

The Amity Front 『Highway Bound』

巡回先でマサチューセッツ州近辺のSignature Soundsを軸にしたシーンの事が話題に上がっていて、そう言えばこいつらも同郷だったよなと、The Amity Frontのデビュー作を聴いています。
メンバーの容姿は老け造りながら、おそらく20代半ば程度の若い連中(確かフロントマンのErik Alanは今年25歳だったか)。そんな彼らの鳴らす音は、ブルース・ジャズ・フォーク・カントリーと多様なルーツ音楽のエッセンスを小気味良くブレンドし、嫌味なくその全ての香りを感じさせる。単純にカテゴライズする事が出来ない多面的な魅力とでも言おうか。プロデュースはバンドメンバーと共に、Signature Sounds作品では馴染みのDavid Goodrichが共同プロデューサーとして迎えられている(ミックスもSignature Soundsでやっているようです)。バンドの地力・センスに加え、確かな経験に裏打ちされた裏方仕事が相俟って、こういった作品は産まれるのでしょう。かつて70年代のスワンプ・SSWにその身を捧げた人、今その沼の中で必死にもがく若者、そんな人達にこそ一度耳を傾けてもらいたい、そんな作品です。