マッドドッグ産

Rosie Flores 『After The Farm』

普段、自分がどういうジャンルの音楽を聴いているのか全く意識してないけれど(厳密にジャンル分けできる程の知識も無いですし)、それでもある程度のキャリアがあるミュージシャンって、手垢に塗れた情報が氾濫していて、中々手が伸びないという事も間々ある。でも、音楽なんて、それこそ聴く側の主観以上に大事な物なんて無い訳で、刷り込まれた先入観で、損をしているケースも多々あるんじゃないかと。
改めて、こんな事を考えたのは、最近中古で入手した、Rosie Floresの1992年リリースのコレを聴いたからなんですけど。そもそも、Greg Leisz･Duane Jarvis･Dusty Wakeman･Donald Lindleyという面子をレギュラーメンバーにして、所謂ピュアカントリーをやっている訳が無いんですよね、冷静に考えてみれば（笑）。リリース時期・Mad Dog録音という点から、質感はLucinda姐の『Sweet Old World』が確かに近い。でも、これを日本では、カントリーフィールドのリスナーが独占というか、他のフィールドのリスナーには顧みられる機会が少ないというのは、何とも勿体無い話です。