クリーヴランドから
Chris Allen 『Goodbye Girl & The Big Apple Circus』
オハイオ州クリーヴランドをベースに活動したバンドRosaveltの元フロントマンChris Allenのソロデビュー作(不勉強なもので、バンドの方は聴いた事がないのですが)。プロデュースはバンド時代にもプロデュースを担当していたDon Dixon、レコーディングはMitch Easterが担当(オープニングトラックではMitch Easterがリードギター)と、これだけで80年代カレッジチャート関係に沈み込んだ人間には悶絶物では(笑)。ヴォーカルスタイルや歌の端々に、多分にPaul Westerberg的な空気を感じさせながら、あそこまでラフというか、取りあえず録ってみたという感じではなく(褒めてます)。その辺りは、ミュージシャンの意向を上手く回収できるプロデューサーの存在に依るところが大きいのかもしれません。とりわけ、楽曲内でのハモンド等の鍵盤類の置き方は、心得たもので、曲に膨らみを持たせる。