Hey There Mrs. Lovely

イージー・タイガーEasy Tiger
Ryan Adams

ユニバーサルインターナショナル 2007-06-27
売り上げランキング : 1710

ラヴ・イズ・ヘル~スペシャル・エディションLove Is Hell Japanese Edition
Ryan Adams

ユニバーサルインターナショナル 2007-06-27
売り上げランキング : 44125

Ryan Adamsの9作目のスタジオ作。収録曲の大半は、昨年のツアー時に披露されていた物で、テーピングフリーのこの人の熱心なファンにとっては、馴染みの曲が並ぶ。その収録曲、現在のCardinalsメンバーとの共作を多く含み(ドラムのBrad Pembertonとのクレジットが多いのは意外な気もするが)、「Tears Of Gold」での「Merry anne〜」辺りからのメロディの展開には、ことさらNeal Casalの色を感じたりもする。それだけ、バンドとの連携が上手く機能しているのでしょう。作品は、全体的にコンパクトにシンプルに、しかし物足りなさとは無縁の手応えを感じる。寄り添うような硬質なルーツ感覚を伴いながら、SSWとしてバンドとして、多彩な表情を見せてくれる作品です。ほぼ替え歌状態の「These Girls」は、こういう形でではあるが「Hey, There Mrs. Lovely」が世に出た事は嬉しい…オリジナルの方が好きだけど(笑)。
『Love Is Hell』も、UK盤EPのボーナストラックに未発表曲数曲を含むボーナスディスクを追加しての国内盤化・・・いいお客だな自分。「Black Clouds」に関しては、ブートで出回っていたので耳にしている人は耳にしているのですが、「Father's Son」や「Gimme Sunshine」に関しては完全に未発(だと思う)。ここまでやるなら、「When The Music Don't Come」も収録すれば良かったのに…というのは贅沢か(笑)。