Beaver Nelson's Exciting Opportunity

Beaver Nelson 『Exciting Opportunity』
Al Rose 『Gravity Of Crow』
Jim Bryson 『Where The Bungalows Roam』
Casey Neill 『Brooklyn Bridge』
Jon Koonce 『It Can Never Happen Here』
The Scott Silipigni Band 『Carriage House Chronicles』
Kris Delmhorst 『Stranger Conversation』
Jed & Kelley 『Songs To Take Home』
Linda McRae 『Carve It To The Heart』
Two Dollar Pistols 『Here Tomorrow Gone Today』
Uncle Lucius 『Something They Ain't』

Beaver Nelsonの通算6作目。例によって例の如く、プロデュースは本人とScrappyの共同名義。アルバム通して10曲33分程度、大半が3分前後のコンパクトな楽曲で構成されている。前作『Motion』では、歌伴の達人Scrappyのギターが核、本作でも基本スタンスはそこにあるのだろうけど、David Boyleの鍵盤による味付けがポイントになっているような印象。Adam Carroll・Scrappyと共作のタイトルトラックでの、Stephen Brutonのバンジョー、Matt The Electricianのトランペット、Scrappyのギターの交錯…そう、3分に満たない時間に繰り広げられるポップスのマジック。Boyleのピアノのみをバックに歌うM9「Nothing Seems Real」から、ラストのバンドでの「Move Along (Show's Over)」への流れなんかも、何だか堪らないものがあります。