電気屋マット

buppy2006-12-31

Matt The Electrician 『One Thing Right』
Blaze Foley & The Beaver Valley Boys 『Cold, Cold World』
T-Roy Miller 『Gluttons For Punishment』
Paul Minor 『Shadow Figure』

2007年2月来日予定の、Matt The Electricianの5th。Matt本人は、色々と楽器を使用するのが好きな人みたいで、アコースティックギターの他、木琴・ユーフォニアム・トランペット・バンジョター(バンジョーのボディに、ギターのネックを付けたアレ?)を担当。プロデュースはThe Resentmentsにも所属する、"Scrappy"Jud Newcombを筆頭に、Mark Addison(Ian Mooreの作品等でプロデュースを担当していたような)とMatt本人の3人の連名となっている。珍しくスクラッピーがブズーキを演奏しているが、おそらくこれはMark Addisonの物を借用したと思われる(笑)。テキサスは、オースティンという土地柄からイメージされるコテッとしたイメージは無く、そのサウンドは広く一般的に受け入れられる要素を含んだ、弦の優しい響きが作品全体を支配するアコースティック・ポップと言った方がイメージし易いだろうか(いつになくその傾向を強く感じるのは、歌伴の達人スクラッピーの手腕に依るところが大きいのかも)。昨今流行の男性SSWみたいに、どうだ凄いだろう良いメロディだろうという自己主張はなくて、良い意味で普段着のまま音楽が展開される。それがホロリと琴線に触れる一瞬が何とも言えない快感を伴う。これ、3rdの『Made For Working』に比肩する快作ではないかと個人的には思ってます。Asylum Street SpankersのSickや、TorchのSeelaがゲスト参加。
http://www.myspace.com/matttheelectrician