ネザーランドのアメリカーナ

buppy2006-07-19

Taneytown 『S.T.』

どうやら、オランダのバンドらしいTaneytownのデビュー作。オランダの音楽事情というのは全くもってわからないのですが、私の耳が腐っていなければ、このバンドのプレイしている音楽はルーツロック・アメリカーナと呼ばれる音楽です。これが、また非常に良質。フロントマンのEdwin Jongedijkのスモーキーなヴォーカルと、スプリングスティーンの影響下にあると思われるソングライティングは、近年のミュージシャンだとRod Picottの持ち味に近い(ライヴではPicottの「Stray Dogs」などもカヴァーしているようで、その音源をオフィシャルで聴く事もできる)。
とにかく聴き始めて、オッと思い、M4「Can't Wait Till Midnight」で見せる、深く心を軋ませるJongedijkのヴォーカルとソングライティングに、このバンドが紛い物でない事を確信。その後、M6「Let It Rain」でトドメを刺されるました。個人的には、鍵盤がやや弱いとも思うが、次作でハモンドを投入された日には、文句無く聴き倒してしまうんだろうなぁ(笑)。