Brent Best Produce

buppy2006-04-03

Pinebox Serenade 『S.T.』

元SlobberboneのフロントマンBrent Bestのホームスタジオでの録音、プロデュースも彼の手によって行われている(ちなみに、Brent Bestは、Slobberbone解散後にThe Dramsなるバンドを結成、New Westから作品もリリース予定。『New Music From New West』なる600円そこらのコンピで、デモ音源ながら1曲聴ける)。
バンドは、ギタリスト兼ヴォーカルのChris Welchとマンドリン奏者のPatrick Newkirkを中心に2004年結成、当初は3ピースだったとか。現在は、チェロ・フィドルバンジョーなども加わった、かなり厚めの編成になっています(どこまでが、パーマネントなメンバーかは定かではないですが)。編成上はドラム・ベースもいるにはいますが、前面に出て来ているのはフィドルバンジョーなどで、この辺りに彼らの基盤というか素地が見て取れる。Brent Bestが噛んでいるところから、野太いアメリカンロックを想像される方も多そうですが、いい意味で裏切られる事になりそう。
M5「Gravedigger's Blues」を筆頭に、彼らのベースであろうブルーグラス色も見えてきますが、基本線はダークな感触タップリのフォーク。仕事で疲れきった時に聴くと、確実に落ち込みそうです。濁声のオッさんヴォーカルがジワッと沁みてきます。Nels Andrewsを聴いた時にも同様な感覚を味わったな、そう言えば。濁声とダウナーなフォークロックには、とことん弱いんだなぁ、私。