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Tim Eastonの最新作。前作『Ammunition』から、3年ぶりの新作だが、久しぶりという感じがしないのは、その間にEaston Stagger Phillips名義の作品や、ライヴ盤のリリースがあったせいかもしれない。
ソロデビュー作『Special 20』以来となる、Brad Jones & Robin Eatonのコンビによるプロデュース･エンジニアリングの復活は、何処かフォーキーでポップなSSWのイメージが板についてきたTim Eastonの存在の原点を揺り起こしてみせた。何処か当たりの柔らかさが先立っていた前作『Ammunition』に不完全燃焼だった聴き手にとっては、ゴツゴツとした感触を甦らせた本作は、正に待望の一枚だろう。Evan Phillips率いるThe Whipsawsや、Leeroy Staggerとの活動も、本作の制作に何処かしら影響を与えているのかもしれませんね。
とにかく、「Stormy」や「Get What I Got」で炸裂するKenny Vaughnと思われる、Eastonのストレンジな一面を引き出すキテるギターには、思わずのけぞりますよ。とは言え、シングルカット曲「7th Wheel」のような普遍性を持った穏やかな楽曲も収録されていたりして、そこ一辺倒に陥らない旨さを見せつけてくれます（穿った見方かもしれませんが、この辺のレーベルとの付き合い方の上手さが、彼のNew Westとの関係の長さに繋がっているんじゃないだろうかと）。