やっちまったな

buppy2009-02-02

Nakia 『Water To Wine』
Band Of Annuals 『EP』
Joe Pug 『Nation Of Heat EP』
Grit Pixies 『Live At The Grey Eagle』
Hundred Year Flood 『Poison』
Headwater 『Lay You Down』
Zak Borden 『The Remedy Sessions』
Kerri Powers 『Faith In The Shadows』
John Sieger 『The Shaming Of The True』
Geoff Union 『Big Sky Tonight』
Adrien Sala 『Diamond In The Mind』
Chris Pureka 『Chimera』
Bill Bartholomew 『World On A Wire
Twilight Hotel 『Highway Prayer』

EPを経てリリースされたNakiaの1stアルバムが到着しました。今現在、オースティンの若手で黒い声のミュージシャンを挙げろと言われれば、Ed Jurdiと共に、このNakiaの名前が出てくるのではないでしょうか。プレイヤーとしてより、ヴォーカリストとしての印象が映えるのは、Walter Tragertにも通じるかもしれません(YouTubeで、NakiaがRyan Adamsの「Touch, Feel, & Loose」をカヴァーしているのを聴いたけど、あの感情の入れ具合は:笑)。プロデュースはMac Mcnabbが担当し(Michael Fracassoの作品でギタリストとして参加していましたか)、マスタリングはDave McNairと、過剰に期待を寄せてしまいました。Mac McNabbをギター、ベースにJohnny Vegelsang、ドラムにEd Jarusinsky、鍵盤にDerek Morris(Bob Schneiderのところで鍵盤弾いてたか)というHis Southern Cousinsの面子を中心にしつつ、Karla ManzurとJessie Englandの2名による女性コーラス隊The Fresh Up GirlsやThomas Van Der Brookによるホーンも絡む音楽は。Michael Fracasso・George Reiff・Barry Smith・Mark Patttersonといった連中の客演も交えつつ、Nakiaのヴォーカリストとしての力が。収録曲の半数は、Michael Fracassoのペンによる楽曲で構成され(「There Goes The Neighborhood」以外、正式にスタジオテイクが発表されている曲ってないんじゃないだろうか)、そのどれもがFracassoの曲である事を、頭から吹き飛ばしてしまいます…歌い手次第で、ここまで曲に抱く印象って変わるものなんですね(笑)。
ウィニペグ州マニトバは、密かに気になるカナダの都市。同地を拠点に活動するミュージシャンには、Scott NolanやRomi Mayesといったミュージシャンがいる訳でして、掘り起こせば、更に面白い連中が出てきそうな空気が非常に楽しいような、辛いような(笑)。Adrien Salaも、そんなマニトバ探索から、偶然にも行き着いたミュージシャンです。酔っ払いの泣き声とでも形容したくなるような、情けない歌声はグッと来るものがあります。The D. RangersのJaxon Haldaneとの共同プロデュースで、Tom Fodeyら、その周辺のミュージシャンが参加(不勉強なもので、ドブロのDan Walshぐらいしか、パッと経歴が出て来ないですね)。The Amity Frontを初めて聴いた時に近い感触を想起させつつ…いや、このヘロヘロ加減は何か違うと思わせる(笑)。