掘り起こせRich Brotherton

buppy2008-06-04

Stephen Clair 『What Luck』
R.G. Stark 『Not Crazy Tonight』
Bonnie Bramlett 『Beautiful』
Jonathan Byrd 『The Law And The Lonesome』
Brian Fitzpatrick & The Band Of Brothers 『Worse For Ware』
Annie Keating 『Belmont』
Various Artists 『Live! At The Krush Volume 1』

90年代前半から活動を続けるニューヨークのSSW、Stephen Clairの最新作。本作のプロデュースはRich Brothertonが担当。ヴォーカルと一部のオーバーダブを除くバックトラックはオースティン録音。Brothertonが、本作をプロデュースする事になった経緯は、おそらくClairが2年前にRobert Earl Keenオープニングアクトを務めた事がキッカケだったのではないかと推測される。それは、Tom Van Schaik・Marty Museの両名が、それぞれドラムとペダルスティールで参加している点から、より確信に近いものを感じる(両者ともREKのバンドメンバーだしね)。ベースを担当するのは、辛口装丁職人ことGlenn Fukunaga、Warren Hoodフィドルで参加(The Waybacksのメンバーとしての活動と並行して、あらゆる場所に出没する彼の武者修行の日々は続く)…最近、この2人の名前を同じアルバムでよく見かける気がするが、偏ってるのかな。
Eric Hisawと共に、バンドBlue Diamond Shineとして活動していたJohn "R.G." Starkの2007年リリースのソロデビュー作。プロデュースはStarkとRon Flyntによる共同名義。録音は無論Jumping Dogで行われているのは言うまでもない。極端にどちらかに針が振り切れない、微妙なバランスの中で均衡を保つ音は、土地柄以上に、彼が生まれも育ちも境界線の水際の人間だという証明なのでは無いだろうか。Bonny Holmesがバックヴォーカルで2曲、Scrappyがギターで2曲参加。
カリフォルニアのラジオ局The Krushのスタジオライヴ音源を集めたコンピレーション「Live! at The Krush」。James McMurtry・Chuck Prophet・Carrie Rodriguez・Eric Lindell・Alejandro Escovedo・Paul Thorn・Chris Smither・Seth Walkerなどのライヴ音源収録と、中々侮れない内容なのですよ、これが。