あぶさん…いやいやアブサン

buppy2008-05-26

Chris Brecht 『The Great Ride』

長らく目をつけていたオースティンのSSW、Chris Brechtが遂にデビューアルバムをリリース。日本じゃ、どうせ騒がれないだろうから、ウチだけ騒ぐとします(笑)。
プロデュースはBrechtとBrad Riceによる共同(昨夏行われたセッションではBrad Rice主導だったそうだが、結局Keith Urbanのツアーメンバーになった事が原因で半端に終わった仕事を、Brechtが引き継いだ為に共同プロデュースという体裁になっているらしい)。コアバンドはBrecht・Riceの二人に加え、鍵盤でMatthew Mollica(ex.Black Water Gospel)、ドラムにStephen Bres(ex.Honeybrowne)、ペダルスティールにRicky Jackson、ベースにBobby Danielという編成。ゲストとして、フィドル・バックヴォーカルでElanor Whitmore、ギターでGordy Quistが2曲参加。
Gordy Quistが本作を評する上で、ジャック・ケルアックの『路上』を引き合いに出したり、オープニングトラック「Night Highway 99」ではGary Snyderの詩を引用してみたりと、作詞面でビートジェネレーションの影響を受けているのかもしれません。漂う時代錯誤な空気と、カントリー・フォークを土台にしたその音は、同じくテキサスを中心に活動するHayes CarllやGordy Quistらとも共通した物を感じる。