buppy2008-04-28

Red Molly 『Love And Other Tragedies』
Patterson Barrett 『I Must Be Dreaming』
The Western States 『S.T.』
Darcie Deaville 『Livin' On The Lucky Side』

会社のカレンダー上では11連休、されど30日から働く事が約束されているとは、コレ如何に…せいぜい、小銭でも稼いでくるとしますかね(笑)。入手した音源は溜まっていく一方で、自分の為の情報整理が目的なのに、それが儘ならないのは何とも。
Abbie Gardner・Laurie MacAllister・Carolann SolevelloによるストリングトリオRed Mollyの新作。プロデュースを担当するのはBen Wisch、録音も彼のスタジオで行われている(Catie Curtis・Richard Shindell・Lucky Kaplanskyあたりの作品でエンジニア・ミックス担当者や共同プロデューサーとして参加している)。演奏はRed Mollyの3名に加え、フィドルにJake Armerding(Greg Trooper・Mark Erelli・Ellis Paulの作品なんかにも参加)、ベースにMike Weahterly(どうもジャズ畑のミュージシャンらしくてピンと来ない名前。どうも、ジャズ寄りの頃のAbbie Gardnerのソロに参加していたらしいが)、ギター・ラップスティール・マンドラでDuke Livineという編成。バックヴォーカルでFred Gillen Jr.・Anthony Da Costa・Steve Kirkmanが参加(Abbie Gardnerも参加している17歳のSSW、Da Costaの新作はまた良くて、17歳のKerville New Folk Competition Winnerの冠はフロックではない事を証明してくれる。最近、Abbie Gardnerとのデュオ作品もリリースしていて、そちらも良いんだなぁまた)。収録曲はライヴ盤同様に、ややカヴァー曲が多め。しかし、オリジナル、トラディショナル、カヴァーに関わらず、彼女達のルーツ音楽への咀嚼力を感じ取る事が出来る。正直、オープニングトラックのGillian Welchの「Wichita」でヤラレタという感じだったのですが、ゴスペル「Wayfaring Stranger」のカヴァー辺りで完全に降伏状態。改めてこの曲の魅力を伝えると共に、過去を否定せず肯定するルーツ音楽の真髄の一端を垣間見た思いなのです。
Dr. Patterson Barrettの名前でマルチプレイヤーとして活動していたPatterson Barrettのソロデビュー作(セッションマンとしての活動は、1972年リリースのJerrey Jeff Walkerのセルフタイトルのアルバムへのスティールギターでの参加とか。ここ十数年の仕事で一番有名なのは、Buddy Millerの『Your Love And Other Lies』への参加だと思う)。Buddy & Julie MillerとPartners In Crimeというバンドで活動していたり、叩けばいくらでも埃の出てきそうな人で、当然のようにMaster Gurfとは知り合いのオースティンのミュージシャン(30年来の友人とか何とか)。基本的にドラム以外は自分でこなしつつ、要所要所でゲストが参加という形。ドラムで参加しているのはTommy Taylor(Hamilton PoolやKris McKayのアルバムに参加)。その他、Buddy Millerがギター・バックヴォーカルで数曲、Julie Millerもバックヴォーカルで1曲参加。オリジナル曲の他にGurf MorlixとRod Picottの共作曲「Leap Of Faith」や、The Bandの「Sleeping」のストレートなカヴァーを収録。
カナダのバンドThe Western Statesのデビュー作。まあ、ウチがカナダ人バンドを取り上げる時は、八割方あの人が関与している作品なんですが…まあ、ご他聞に漏れずにアコースティック瓶スライドとエレキで1曲ずつゲスト参加しています(笑)。