Beaver Nelson & Scrappy Jud Newcomb @ Okayama

地元のバンドGasoline Alleyのオープニングアクトからの立ち上がり。「Sweet Virginia」から「No Expectation」と続くストーンズ流れには、聴いていて心躍るものが。パーカッションはピンチヒッターだったようですが、それも言われなければ分からないレベルで。音のほうは、リードギターがアコースティック形態なのに、エフェクターかましてエレキの音させてたり、一癖ある感じです…折角のアコースティック形態なので、アコギの音でソロを聴いてみたかったというのも多少。まあ、この辺は完全に好みの問題だろうか。後になって、ウダウダと考えて書いているので、何だか文句が先行しているような感じだが、非常に良いバンドでしたとも。本来のスタイルである、エレクトリックセットも一度聴いてみたいですね。
で、いよいよメインのBeaver & Scrappyへと。両者アコースティックギターを手に、新作のオープニングトラック「Overnight Sensation」から「Mad River」や「If You Name A Thing」と。『アタラシイアカイクルマガミエマスカ』と日本語で妙なMCを挟みScrappyとの間でアホなやり取りの後、エレキに持ち替えたScrappyと共に「It Really Shouldn't Be So Hard」へと。燻り続けた火が一気に、勢いを得る。歌に熱の入るBeaverが、一層額に皺を刻み込み声を捻り出す。ショーは「Move Along」で幕を落とす。アコースティックギターの時以上に、エレキに持ち替えてからのScrappyの弾き倒しっぷりには、耳を奪われる。この曲では、ここぞとばかりに長尺のソロが披露されていたから余計だろうか。テキストとしてのスタジオ作品を、見事に拡大して見せる2人の姿が印象的な夜だったのは確かだ。
終演後、Townes Van ZandtについてGasoline AlleyのK氏と話していたBeaverは、かなりヒートしてきたようで数曲Zandtの曲を弾き語っていた。それはもう、純粋な音楽少年の姿そのもので。