CD Baby

buppy2007-07-31

Sam Baker 『Pretty World』
David Grissom 『Loud Music』
Jackson County Line 『S.T.』
Lou Ford 『Poor Man's Soul』
Colleen McFarland 『Beautiful Lie』
Amy Loftus 『Better』
Olivea Watson 『Way Down Deep』
Olivea Watson 『S.T.』

Sam Bakerの2nd。Gurf Morlixが来日時に、オススメを聞かれて、即答していた1枚。Bakerは、『Diamond To Dust』の選曲にも深く関わり、あの作品の影のプロデューサーと言っても差し支え無いのではという人物。プロデュースは前作同様に、Walt WilkinsとTim Lorschのコンビが担当。刈り込まれた言葉・音で淡々と、しかし激しいメランコリィが胸に迫るタイトルトラックを筆頭に、抑制を効かせながら、美しさや郷愁を誘う彼独自の世界に引き込まれる。Gurf Morlixも2曲でゲスト参加。とりわけ、M10「Broken Fingers」で見せるSam Bakerのハープに寄り添うようなギターが印象的。
細かい説明は無用のギタリストDavid Grissomの初のソロ作品。インストとヴォーカル入のトラックが半々程度と、やや煮え切らない構成ではあるものの、この人のギターを聴くと、その辺りの気持ちも飛んでしまうんだけれど(笑)。しかし、線は細いが良い声をしているだけに、歌モノで全編貫いて欲しかったという気持ちも。Michael Ramosがオルガンで参加の2トラックの出来がすこぶる良いだけに。